たかがBGM、されどBGM

素敵なお店には素敵なBGMが流れています。


でも大抵の人は、

「良い音楽が流れているなあ…。」

と思わずに、

「良い雰囲気のお店だなあ…。」

と思うそうです。


お店を良い雰囲気と思わせる音楽って何なんでしょう?深く考えたことがありますか?


その前に、お店のBGMの役割について軽く触れておきましょう。


①マスキング効果

隣の席のお客様の会話の内容が丸聞こえにならないように、厨房内でのスタッフの会話だとか食器のガチャガチャする音を和らげるように、外の大通りの車の音がやかましくてそれをBGMで隠すように、音楽を流します。どのような周波数の音楽をどんな音量で流すのかでその効果が大きく違ってきます。

②イメージ誘導効果

「高級感を演出したい」というときには、モーツァルトやブラームスなどのクラシック音楽を流すと不思議と高級な感じになります。ただし、誰もが知っている有名なクラシック音楽ばかりにしてしまわないことがポイントです。

また、「子ども向けの商品が多いので元気な雰囲気を作りたい」という場合は、洋楽や童謡をボサノヴァ&ハウス調にしたキッズ向けBGMなどを流すとよいでしょう。USENでいうとJ-09HAPPY♪KIDDY SONGSですね。一気に子供向け商品を扱う店内の雰囲気になります。

このように、BGMの選び方ひとつで簡単に演出したい雰囲気を誘導できるのです。

③感情誘導効果

高熱の子どもさんを病院に連れていきます。夜間の病院はしんと静まり返っていますが、その雰囲気で余計に心配になり胸が苦しくりませんか?そんな時に、小さな音でもゆったりとした曲が流れていると気持ちが落ち着きます。

また、バタバタと仕事を切り上げて大急ぎで買い物をしているスーパーでテンポの良い曲が流れていると何だか励まされているような感じでスムーズに買い物することができたりします。

もっと分かりやすいのは、もうそろそろ閉店ですよ!とお店屋さんが「蛍の光」を流すと、帰らなければならないな…とお客さんは思うわけです。

BGMのテンポや曲調によってヒトの感情を変化させられることが実験でも証明されています。


さて、サウンドスケープという考え方があります。日本語に訳すと「音風景」だとか「音景」です。風景には音が欠かせないという考え方です。


例えば、田植えをした後の音に最も合うのは、カエルのゲコゲコ鳴く声だと思っています。(←私だけ?)

また、美しい夕日には金曜ロードショーの「Friday Night Fantasy 」が勝手に頭に中で流れます(笑)


海産物市場にはサブちゃんや鳥羽さんの大漁ソングがよく似あいます。


この風景にはこの音(音楽)だよね~と思うのと同じように、このお店の雰囲気にはこんな感じの曲だよね~という感覚を実は誰でも持っていて、それを外れてしまうと、何となく落ち着かない、何となく嫌な感じのお店になってしまいます。


「音楽が嫌だなあ…。」と思わずに、「雰囲気の悪い店だなあ…。」と思ってしまい、その人にとって居心地の悪い場所になってしまうわけです。


音楽一つで売り上げに差が出てしまうことも、ある実験で明らかになりました。


店内の掲示物が剥がれていないか曲がっていないかと気にするように、トイレが清潔かニオイが気にならないか確認するように、食器の手触りや箸の使い心地に問題はないかチェックするように、レジ回りやカウンター回りがきちんと整頓されていることを心がけるように、スタッフの声や笑顔を毎日確かめるように、

このことをきちんとチェックしていただきたいのです。


店内のBGMをもっと真剣に考えてみたいだとか、これからお店をオープンしたいという方はぜひ一度ご相談くださいね。


ここでオススメの本を紹介させていただきます。会社勤めをしているときからの愛読書です。FBで友達になっていただいている齋藤寛さん(https://www.facebook.com/hirocy.saito)の「心を動かす音の心理学~行動を支配する音楽の力~」。

経営者さんには是非とも読んでいただきたい1冊です。

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ではまた。

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